National Geograpic
3月20日、この18年間で最も月が地球に近づいた。そのため、この日のいわゆるスーパームーンは、何年かに一度しか見られないとくに大きな満月となった(写真はポルトガルのリスボンを流れるテージョ川にかかるスーパームーン)。
満月はいつでも大きな円盤のように見えるが、月の公転軌道は楕円形をしているため、満月が「近地点」にあることもあれば、「遠地点」にあることもある。近地点というのは月の約1カ月の公転周期の間に地球に最も近づく位置で、遠地点とは最も遠ざかる位置をいう。
また、月の軌道自体の大きさもわずかに変化するため、地球から近地点までの距離も周期ごとに一定ではない。
20日のスーパームーンは、地球からわずか35万6577キロの位置にあった。このため、この日のスーパームーンは通常の満月よりも約20%明るく輝き、15%大きく見えたと、ロサンゼルスにあるグリフィス天文台の天体観測員アンソニー・クック氏は説明する。
スーパームーンが見られる前、天文学者のゲザ・ギュク氏はナショナルジオグラフィック誌に次のようにコメントを寄せている。「西の地平線に太陽が沈むとき、東の地平線からこの満月が昇ってくる。それは美しく感動的な光景となることだろう」。
Photograph by Emanuel Lopes, My Shot
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